オーディオミキサー作るよ の補足

最終更新日(2012/2/4)


外観写真。

ケースには100円ショップ(ダイソー)のブリキケースを使用しています。
ケースの外形は W :78mm , H:41mm , D:104mm です。


内部写真。

入力にはすべてシールド線を使っています。
入力信号が通る線は出来るだけ露出しないほうが良いです。
細いほうが取り回しがしやすいです。

右は配線だけしてみた写真です。
配線だけ先にすることに特に意味はありませんが。


回路図



SAITAMA-HA7と いうヘッドフォンアンプを大いに参考にしています。
異なる点は、
  1. 電源にはACアダプタを使う(電源電圧も異なるので定数の調整)
  2. バイアス回路の変更
  3. 加算回路を追加しゲインを1倍にした

の三点のみです。

加算回路は反転アンプでないといけません。
逆相になりますが音の違いはわかりません。気になる方はもう一段反転アンプを入れてください。

ヘッドフォンに比べてアンプの入力インピーダンスが高いので、ヘッドフォンをそのままつないだ時より音量が上がり、ノイズも入ります。
音量とノイズを小さくするには、入力側にボリューム(または抵抗分圧)を入れるか、出力抵抗を入れる必要があります。

ちなみに今回は回路図とは別に出力抵抗を追加しています。抵抗の定格電力に気をつけてください。
出力電力を気にする方は入力側に入れるほうが良いです。

カップリングに電解コンデンサを挿入する場合は極性に注意して下さい。
このまま挿入するとどちらの向きにしても逆電圧が掛かります。

出力電流100mAで保護回路が動作します。負荷が32Ωの時には、
最大電圧振幅は (100mA * 32Ω) * 2 = 6.4Vp-p となります。
実効値は6.4V/(2*√2) = 2.3Vrmsです。
最大出力電力は2.3V^2/32Ω = 160mWです。

計算には以下のアプリケーションノートを参考にしています。
http://www.tij.co.jp/jp/lit/an/jaja137/jaja137.pdf


(2012/1/28:追記)
 オシロ持ってなかったので確認できていなかったんですが6Ω負荷で発振してるようです。慌てて位相補償入れました。
(2012/2/4:追記)
 位相補償のやり方を変えました。これは"トランジスタSPECIAL", NO.17, p29に書いていたやり方です。
ゲインを上げても安定します。


配線図

配線図はPasSというソフトを使って描いていま す。
今回の配線図のファイル(.pas)はダウンロード出来ます。改善の余地がまだあります。
余裕を持って配線するならもう少し広い基板を使うと良いでしょう。
配線図左側、電解コンデンサの部分、□になっているところには銅板をつけています。ここに一点アースする予定でした。

ダウンロード


部品リスト

基板 × 1枚
抵抗 (小型のものを使用。)
  10kΩ × 10本
  4.7kΩ × 4本
  2.2kΩ  × 6本
  5.6Ω  × 4本
半固定抵抗 
  10kΩ × 2個
コンデンサ
  電解 10μF 50V  × 4
トランジスタ
  2SC1815(GR) × 8個
  2SA1015(GR) × 6個
オペアンプ
  JRC:4580DD × 1個
電源スイッチ × 1個
ヘッドフォン端子 × 5個
ACアダプタ 12V × 1個
ACアダプタジャック × 1個
配線材等
ケース
スペーサー

基本的に手持ちの部品で製作しています。
コンデンサの値は無難な値にしています。適宜パスコンを加えても構いません。
オペアンプはピン配置が同じ物なら入れ替え可能ですが、確認はしていません。
NE5532は確認しています。
TL072CP確認しました。(2012/1/25追記)

材料費はすべて購入すると3000円~4000円位だと思いますが、こだわるともっと上がります。